FOCAL

UTOPIA

ヘッドフォン

UTOPIAはFOCALの35年にわたるスピーカーのイノベーションと、開発及び製造の英知を結集させたハイエンドヘッドフォンです。
40mm口径M型ピュアベリリウムのフルレンジ振動板を採用した世界初のフルオープンバックスピーカーヘッドフォンです。5Hzから50kHzの周波性特性を達成したことにより、自然なサウンド再生、ダイナミクス、アタック感など傑出したリスニング体験を提供します。
UTOPIAはFOCALのフラッグシップヘッドフォンです。

UTOPIA

標準価格580,000円(税別)

特徴

フルオープンバックスピーカーヘッドフォン
ピュアベリリウム“M”型ドーム(特許出願中)
フルレンジ・ユニットを装備したリファレンスヘッドフォン
すべてのリスナーの頭部にジャストフィットするメカニカル設計
カスタムメイドソリューション(バイアンプ)のためのチャンネルセパレーター付バランスケーブル

テクノロジー

Made in France

FOCAL社はR&D、デザイン、マーケティング、セールスさらにはロジスティクスに至る全てのファクターを自社で行っています。 ユニット専業メーカーとして創業したFOCALにとって、革新的技術を蓄積し続けてきたスピーカーテクノロジーは最大の財産です。 また妥協することなく最新の素材と技術を融合させるスピリットは、今も受け継がれています。 それら革新的技術のおかげで日々進化し続け、常にサウンドクオリティを発展させ続けています。その製造設備をフランス国内に置き続けていることは同社の誇りです。 それはR&Dをさらに発展させるための唯一実行可能な方法であり、そのために自社一貫生産方式を守り続けていきます。 FOCALがフラッグシップヘッドフォンのプロジェクトを開始するにあたり、生産ラインを新たに造ることなく微調整するだけで可能にしたのはこの考えなしでは成し得なかったことです。 FOCALの考えるリファレンスヘッドフォンはFOCALの歴史35年の集大成プロジェクトです。

FOCAL = Headphone

FOCALのフラッグシップヘッドフォンのプロジェクトを開始する際、35年に及ぶスピーカー製造のテクノロジーと蓄積された革新的技術、マーケットで高い評価を得ていたSpirit Oneシリーズの成功によって、必要不可欠な要素は持ち得ていました。 そして完璧なフラッグシップモデルを設計するため、現存する入手可能な他社高級ヘッドフォンを研究したことで一つの結論を導き出しました。それは残念ながら“全てのヘッドフォンがヘッドフォンを通して音楽を聴いてる”状態であること。 それはその音質の概念から抜け出せないことを示しています。そこでFOCALは今までとは違うヘッドフォンの開発をスタートさせました。 FOCALのフラッグシップヘッドフォンのコンセプトはウルト ラニアフィールドスピーカー。 スピーカーと同等の音質、まるでスピーカーを通して音楽を聴いているようなヘッドフォンです。

ドライバーユニット

FOCALヘッドフォンはスピーカーユニット同様、クロスオーバーを持たないフルレンジユニットを採用しています。新たにFOCALはUTOPIA には40mmピュアベリリウムM型振動板を、ELEARには40mmアルミニウム•マグネシウム合金M型振動板を開発しました。 FOCALのスピーカーには「逆ドーム型」の振動板をツィーターに採用していますが、これは多くのスピーカーが採用している「正ドーム型」振動板より高周波帯域のレスポンスに優れているからです。 今回“M型振動板”を採用したのは「正/逆ドーム型」振動板よりヘッドフォンのようなウルトラニアフィールド(10cmよりも近い距離)において優れているからです。 ウルトラニアフィールドにおいて「逆ドーム型」では指向性の問題から高周波数帯域で完全にフラットな周波数特性カーブを描くことができず、「正ドーム型」では位相特性が乱れ歪みが生じます。 「M型」振動板はドーム型と比較して約2倍の放射エリアをカバーでき、穏やかな指向性と低歪みを実現しています。

ボイスコイル

スピーカーユニットでは強度があり且つ限りなく軽量であることが理想です。それにより優れたレスポンスとスピード感が得られるからです。 UTOPIAに採用したピュアベリリウムはチタンの5倍の強度を持ちながら、比重は1/2以下であり高剛性且つ軽量です。 しかしながらUTOPIA/ ELEARに採用したM型振動板はヘッドフォンサイズからすると比較的大型のため、軽量な駆動系(ボイスコイル)が必要不可欠です。 当初、UTOPIA/ ELEARには直径15mm、長さ1.5mmのボイスコイルを組み合わせていましたが、それでは十分な駆動力を得ることが出来ませんでした。 必要十分な駆動力を得るために、エンジニアはボビンケースを使わず、単線の一層巻きという発想により、直径25mm、高さ5.0mmとサイズを大型にしながらも、元々の小型ボイスコイルよりも軽量化することを実現。 これにより十分な駆動力と軽量化の相対する問題を解決しました。

ヘッドフォンにおけるルームチューニング

スピーカーを正確なステレオイメージ(広がりと定位)にするためには、適切なルームアコースティック(部屋の音響)が重要です。 FOCALではヘッドフォンハウジングの音響をまるでスピーカーで音楽を聴くようなイメージに限りなく近づけるため「フルオープンヘッドフォンハウジング」を採用しました。 数多くのスタジオやリスニングルームでは壁や床などに調整可能なパネルなどを備え、適切な反射と残響が得られるように音響が調節されているのと同様に、UTOPIA/ELEARではイヤ ークッション自体をリスニングルームに見立てハウジング設計をしています。 イヤークッションにミクロパンチの穴を設けることで1〜10kHz の反響をフラットにできることから、UTOPIAのハウジングに使われるクッションにはラムレザー(拡散)とミクロパンチの開いたクッション(吸収)とが50:50の割合になるように設計されています。これによりFOCALヘッドフォンはまるで部屋で音楽を聴くときと同じような音質と音の広がりを実現しています。

FOCALヘッドフォンの理想形

スピーカーで音楽を聴くときに正確なステレオイメージ(広がりと定位) をもたらすためにはスピーカーとリスナーが正三角形の関係になることが理想です。 UTOPIA/ELEARのドライバーは理論値計算に基づき、耳のやや前方の適切な距離に配置しスピーカーのステレオイメージと同等のポジションを取ることによってスピーカーで音楽を聴いている時と変わらない、音の広がりと定位感を実現しています。 UTOPIA/ELEARはFOCAL社がスピーカー造りで培ったテクノロジーと最新技術を融合させ、フランス国内の自社工場にて製造された唯一無二のリファレンスヘッドフォンであり、FOCAL社が35年の歳月をかけ注ぎ込んでき たスピーカーシステム造りへのこだわりや情熱を具現化したスピーカーに最も近いハイファイヘッドフォンです。

付属アクセサリー

・専用キャリーケース
・4m OFCケーブル (6.35mmNeutrik®ステレオジャックx1/ 9.5mmセルフロック機構付シールドLemo®コネクターx2)

スペック

モデル UTOPIA
型式フルオープンバックススピーカーヘッドフォン
インピーダンス 80Ω
感度104dB SPL/1mW@1kHz
歪率0.2%以下@1kHz/100dB SPL
周波数特性 5Hz – 50kHz
ドライバー40mm : ピュアベリリウム “M”型ドーム
重量490g
ケーブル長4m
コネクター6.35m ステレオジャックx1 9.5mm Lemo®x2
キャリーケース寸法高さ164 x幅260x奥行326mm
JANコード4546063340210